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名護のひんぷんガジュマル


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キーワードなし
2009/01/01 00:00
 
 

沖縄県

名護市

歴史・文化財

 
 

名護のひんぷんガジュマルは、沖縄島北部の名護市の市街地にあって、路上に生育する巨樹である。

 樹高19メートル、胸高幹周10・1メートル、枝張りの長径27メートル、樹冠面積約600平方メートルに及ぶ堂々とした容姿を誇り、樹齢240年と推定される。

 ガジュマルはクワ科イチジク属に分類される常緑高木で、アジア・オーストラリアの熱帯及び亜熱帯に広く分布するが、日本では屋久島、種子島を北限とし、琉球列島の低地や石灰岩地帯には極く普通にみられる。

 幹や枝から多数の気根を生じ、幹から出た気根は他の幹と〓(*1)着し幹面に凹凸のある大幹を形成したり、幹枝から下垂する細い気根が多数結束して縄状になったものが幾本も垂れ下がるなどの奇観を呈する。

また、本樹種はしめころし現象を有することでも知られている。

すなわち、ほかの樹上に着生したカジュマルの実生が気根を寄主の幹枝に絡ませつつ生育し、締めつけによりこれを枯死させて大木になることがある。

 沖縄の民家建築では、外からの目隠しのためだけでなく、悪霊を防ぐ信仰上の理由から正面の門と母屋の間にひんぷんと呼ばれる〓(*2)風状衝立が設けられることが多い。

ガジュマルの木をこのひんぷんに見立てて墳墓の前庭や街なかに植栽することがあり、ちょうど街並みの入口に位置する名護のひんぷんガジュマルは、地元で「ひんぷんがじまる」と呼ばれ神木として大切にされてきた。

また、このガジュマルの傍らに旧藩時代に建立された「[[三府龍脉碑]さんぷりようみやくひ]」なる石文がある。

この石碑がひんぷんの形状に似ていることからひんぷん[[石]しい]と呼ばれ、そこに生育するガジュマルを地元では「ひんぷんがじまる」と呼ぶようになったともいわれている。

 南西諸島はガジュマルの分布北限地帯にあたる。

広く自生するほか植栽木も少なくないが、名護のひんぷんガジュマルは現在知られる最大の巨樹であり、今なおその樹勢は旺盛で、その学術的価値は高く、天然記念物に指定し保存を図ろうとするものである。

 

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